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コントローラ

コントローラはMVCの’C’です。ルーティングが適用されて適切なコントローラが見つかった後、コントローラのアクションが呼ばれます。 コントローラはリクエストを解釈して操作し、適切なモデルが呼ばれるのを確認して、正しいレスポンスまたはビューを書き出します。 コントローラはモデルとビューの仲介者とみなすことが出来ます。 コントローラは薄くシンプルに、モデルを大きくしましょう。そうすれば、あなたの書いたコードは再利用しやすくなり、そして簡単にテスト出来るでしょう。

一般的に、コントローラは1つのモデルのロジックを管理するために使われます。 たとえば、Online Bakeryを構築しようとしている場合、レシピやその材料を管理するRecipesControllerとIngredientsControllerを作るでしょう。 CakePHPでは、主に操作するモデルにちなんで、コントローラの名前が付けられます。 コントローラは複数のモデルを扱う場合でも、問題なく動作します。

アプリケーションのコントローラは AppController クラスを継承し、そしてそれは Controller クラスを継承しています。 AppController クラスは /app/Controller/AppController.php に定義し、アプリケーションのコントローラ全体で共有されるメソッドを含めるようにしましょう。

コントローラは アクション と呼ばれるいくつかのメソッドを提供します。 アクションはリクエストを操作するためのコントローラーのメソッドです。 デフォルトで、コントローラ上のすべてのpublicメソッドはアクションとなり、URLからアクセスが出来ます。 アクションはリクエストを解釈してレスポンスを返す役割があります。 普通、レスポンスは描画されたビューの形式となっていますが、同様のレスポンスを作成する方法は他にもあります。

AppController

冒頭で述べたように、 AppController クラスはアプリケーションのすべてのコントローラの親クラスとなります。 AppController はそれ自身、CakePHPのコアライブラリに含まれる Controller クラスを継承しています。 AppController/app/Controller/AppController.php に次のように定義されます。:

class AppController extends Controller {
}

AppController で作られたクラス変数とメソッドはアプリケーション中のすべてのコントローラで有効となります。 コントローラ共通のコードを AppController に書くのが理想的です。 コンポーネントは多くのコントローラ(必ずしもすべてのコントローラとは限りません)で使われるコードをまとめるのに使われます(コンポーネントについてはあとで学びます)

通常のオブジェクト指向の継承ルールが適用されていれば、CakePHPはコントローラにある特定の変数が指定された場合に、動作を拡張します。 コントローラで使用されるコンポーネントとヘルパーのリストは特別に扱われ、これらの変数は AppController の値と子コントローラの値でマージされます。 普通は子クラスの変数は、 AppController の変数を上書きします。

ノート

CakePHPは、 AppController とアプリケーションのコントローラとで、次の変数をマージします。:

AppController$helpers 変数を定義したら、デフォルトでHtmlヘルパーとFormヘルパーが追加されます。

また、子コントローラのコールバック中で AppController のコールバックを呼び出すのは、このようにするのがベストです。:

public function beforeFilter() {
    parent::beforeFilter();
}

リクエストパラメータ

CakePHPアプリケーションにリクエストがあった時、CakePHPの Router クラスと Dispatcher クラスは適切なコントローラを見つけて、それを生成するために routes-configuration を使います。 リクエストデータはリクエストオブジェクトの中にカプセル化されています。 CakePHPは、すべての重要なリクエスト情報を $this->request プロパティにセットします。 CakePHPのリクエストオブジェクトについてのより詳しい情報は CakeRequest セクションを参照してください。

コントローラのアクション

コントローラのアクションは、リクエストパラメータを、要求を送ってきたブラウザやユーザーに対するレスポンスに変換する役割があります。 CakePHPは規約に則ることで、このプロセスを自動化し、本来であればあなたが書かないといけないコードを省いてくれます。

CakePHPは規約に従って、アクション名のビューを描画します。 Online Bakeryのサンプルに戻ってみてみると、RecipesControllerは view(), share(), search() アクションが含まれています。 このコントローラは /app/Controller/RecipesController.php にあり、次のようなコードになっています。:

# /app/Controller/RecipesController.php

class RecipesController extends AppController {
    public function view($id) {
        //action logic goes here..
    }

    public function share($customerId, $recipeId) {
        //action logic goes here..
    }

    public function search($query) {
        //action logic goes here..
    }
}

これらのアクションのビューは app/View/Recipes/view.ctpapp/View/Recipes/share.ctpapp/View/Recipes/search.ctp にあります。 規約に従ったビューのファイル名は、アクション名を小文字にしてアンダースコアでつないだものです。

通常、コントローラのアクションは View クラスがビューを描画するために使うコンテキストを作るために set() を使います。 CakePHPの規約があるので、手動でビューを描画したり生成したりする必要はありません。 コントローラのアクションが完了すると、CakePHPはビューの描画と送信をします。

もしデフォルトの動作をスキップさせたければ、次のテクニックを使えばビューを描画するデフォルトの動作をバイパスできます。

  • コントローラのアクションから文字列もしくは文字列に変換可能なオブジェクトを返した場合、その文字列がレスポンスのボディとして使われます。
  • レスポンスとして CakeResponse を返すことが出来ます。

コントローラのメソッドが requestAction() から呼ばれた時、文字列ではないデータを返したい場合があると思います。 もし通常のWebリクエストからもrequestActionからも呼ばれるコントローラのメソッドがあれば、値を返す前にリクエストタイプをチェックしましょう。:

class RecipesController extends AppController {
    public function popular() {
        $popular = $this->Recipe->popular();
        if (!empty($this->request->params['requested'])) {
            return $popular;
        }
        $this->set('popular', $popular);
    }
}

上記のコントローラのアクションは requestAction() と通常のリクエストとで、メソッドがどのように使われるかの例です。 requestActionではない通常のリクエストに配列のデータを戻り値として返せば、エラーの原因になるのでやめましょう。 requestAction() のより詳しい情報については Controller::requestAction() のセクションを参照してください。

アプリケーションでコントローラを効率的に使うために、CakePHPのコントローラから提供されるいくつかのコアな属性やメソッドを説明しましょう。

リクエストライフサイクルコールバック

class Controller

CakePHPのコントローラは、リクエストのライフサイクル周りにロジックを挿入できるコールバック関数がついています。:

Controller::beforeFilter()

この関数はコントローラの各アクションの前に実行されます。 アクティブセッションのチェックや、ユーザー権限の検査をするために役立ちます。

ノート

beforeFilter()メソッドはアクションが存在しない場合やscaffoldアクションの場合でも呼ばれます。

Controller::beforeRender()

コントローラのアクションの後で、ビューが描画される前に呼ばれます。 このコールバックはあまり使われませんが、アクションの最後で render() を手動で呼び出した場合に使うことがあるかもしれません。

Controller::afterFilter()

コントローラのアクションの後で、描画が完了した後に呼ばれます。 これはコントローラの最後に実行されるメソッドです。

コントローラのコールバックに加えて、 コンポーネント も同じようなコールバックを提供します。

コントローラのメソッド

コントローラのメソッドとその説明については、CakePHP APIを確認してください。 http://api20.cakephp.org/class/controller.

ビューとの関係

コントローラはビューとお互いに影響しあっています。 最初に、コントローラは set() を使って、ビューにデータを渡すことが出来ます。 どのビュークラスを使うか、どのビューを描画すべきか、を決めることも出来ます。

Controller::set(string $var, mixed $value)

set() メソッドはコントローラからビューへデータを渡すための主な方法です。 1度 set() を使えば、その変数はビュー内でアクセスできるようになります。:

// まずコントローラからデータを渡します

$this->set('color', 'pink');

// すると、ビューでそのデータを利用できます
?>

You have selected <?php echo $color; ?> icing for the cake.

set() メソッドは最初のパラメータに連想配列も指定できます。 この方法はデータのかたまりを簡単にビューに割り当てる方法としてよく使われます。

$data = array(
    'color' => 'pink',
    'type' => 'sugar',
    'base_price' => 23.95
);

// ビューで$color, $type, $base_price の変数が使えるようになります

$this->set($data);

$pageTitle という変数はもう存在しません。タイトルをセットするには set() を使ってください。:

$this->set('title_for_layout', 'This is the page title');
Controller::render(string $action, string $layout, string $file)

render() メソッドは各アクションの最後に自動的に呼ばれます。 このメソッドは(set() を使って渡したデータを使って)すべてのビューロジックを実行し、ビューを $layout 内に配置し、エンドユーザーに表示します。

レンダリングに使用されるデフォルトのビューファイルは、規約によって決定されます。 RecipesControllerの search() アクションがリクエストされたら、/app/View/Recipes/search.ctpのビューファイルが描画されます。:

class RecipesController extends AppController {
// ...
    public function search() {
        // /View/Recipes/search.ctpのビューが描画されます
        $this->render();
    }
// ...
}

CakePHPは($this->autoRender にfalseをセットしない限り)アクションの後に自動的に描画メソッドを呼び出しますが、 コントローラで $action にアクション名を指定することで、別のビューファイルを指定することが出来ます。

$action が’/’で始まっていれば、 /app/View への相対パスでビューまたはエレメントを探そうとします。 これはエレメントを直接描画することができ、Ajax呼び出しではとても有用です。:

// /View/Elements/ajaxreturn.ctpのビューが描画されます
$this->render('/Elements/ajaxreturn');

また3つ目のパラメータ $file を使って別のビューまたはエレメントを指定することも出来ます。 $layout パラメータはビューが描画されるレイアウトの指定が出来ます。

指定したビューを描画する

コントローラでは、規約に従ったものではなく、別のビューを描画したことがあるかもしれません。 これは render() を直接呼び出すことで出来ます。 一度 render() を呼び出すと、CakePHPは再度ビューを描画することはありません。:

class PostsController extends AppController {
    public function my_action() {
        $this->render('custom_file');
    }
}

これは app/View/Posts/my_action.ctp の代わりに app/View/Posts/custom_file.ctp を描画します。

また、次のような書式で、プラグイン内のビューを描画することもできます。 $this->render('PluginName.PluginController/custom_file')

例:

class PostsController extends AppController {
    public function my_action() {
        $this->render('Users.UserDetails/custom_file');
    }
}

これは app/Plugin/Users/View/UserDetails/custom_file.ctp を描画します。

フローコントロール

Controller::redirect(mixed $url, integer $status, boolean $exit)

もっともよく使う、フローをコントロールするメソッドは redirect() です。 このメソッドは最初の引数に、CakePHPの相対URLを指定します。 ユーザーが正常に注文を出した時、領収画面にリダイレクトさせるとすると:

public function place_order() {
    // 注文終了のためのロジック
    if ($success) {
        return $this->redirect(array('controller' => 'orders', 'action' => 'thanks'));
    }
    return $this->redirect(array('controller' => 'orders', 'action' => 'confirm'));
}

$urlに相対URLまたは絶対URLを指定することも出来ます。:

$this->redirect('/orders/thanks'));
$this->redirect('http://www.example.com');

アクションにデータを渡すこともできます。:

$this->redirect(array('action' => 'edit', $id));

redirect() の2つ目のパラメータは、リダイレクトに伴うHTTPステータスコードを定義することが出来ます。 通常のリダイレクトに従って、301(moved parmanently)または303(see other)を使ったほうが良いでしょう。

このメソッドは3つ目のパラメータに false を指定しない限りはリダイレクト後に exit() を呼び出します。

リファラのページにリダイレクトする必要があれば、次のように出来ます。:

$this->redirect($this->referer());

このメソッドは名前付きパラメータもサポートしています。 たとえば http://www.example.com/orders/confirm/product:pizza/quantity:5 のようなURLにリダイレクトしたい場合、以下のように使います。:

$this->redirect(array('controller' => 'orders', 'action' => 'confirm', 'product' => 'pizza', 'quantity' => 5));

クエリストリングとハッシュを使う場合は次のようになります。

$this->redirect(array(
    'controller' => 'orders', 'action' => 'confirm', '?' => array('product' => 'pizza', 'quantity' => 5), '#' => 'top'));

生成される URL はこのようになります: http://www.example.com/orders/confirm?product=pizza&quantity=5#top

Controller::flash(string $message, string $url, integer $pause, string $layout)

redirect() のように、 flash() メソッドはある操作の後に、ユーザーを新しいページに誘導するために使われます。 flash() メソッドはユーザーを別のURLへ移動させる前にメッセージを表示するという点において違いがあります。

最初のパラメータは表示されるメッセージを指定し、2つ目のパラメータはCakePHPの相対URLとします。 CakePHPはユーザーを転送する前に、 $pause 秒の間 $message を表示します。

表示させたいメッセージの特定のテンプレートがあるなら、 $layout パラメータにそのレイアウト名を指定します。

ページ内のflashメッセージについては、 SessionComponent::setFlash() メソッドを参照してください。

コールバック

リクエストライフサイクルコールバック に加えて、CakePHPはscaffoldingに関連したコールバックもサポートしています。

Controller::beforeScaffold($method)

$methodは、たとえばindex, editなどの、呼び出されたメソッドの名前です。

Controller::afterScaffoldSave($method)

$methodは、editかupdateのどちらかの、呼び出されたメソッドの名前です。

Controller::afterScaffoldSaveError($method)

$methodは、editかupdateのどちらかの、呼び出されたメソッドの名前です。

Controller::scaffoldError($method)

$methodは、たとえばindex, editなどの、呼び出されたメソッドの名前です。

その他の便利なメソッド

Controller::constructClasses()

このメソッドはコントローラに必要とされるモデルをロードします。 モデルをロードするプロセスは通常CakePHPによって行われますが、このメソッドは別の視点からコントローラにアクセスする時に便利です。 コマンドラインスクリプトまたは何かしらの外部のプログラムをCakePHPで使う必要がある場合、 constructClasses() が便利でしょう。

Controller::referer(mixed $default = null, boolean $local = false)

現在のリクエストに対するリファラURLを返します。 $default パラメータは、HTTP_REFERERがヘッダから読み取れなかった場合にデフォルトURLとして使うために指定します。 つまり、このようにする代わりに:

class UserController extends AppController {
    public function delete($id) {
        // delete code goes here, and then...
        if ($this->referer() != '/') {
            return $this->redirect($this->referer());
        }
        return $this->redirect(array('action' => 'index'));
    }
}

このように出来ます。:

class UserController extends AppController {
    public function delete($id) {
        // delete code goes here, and then...
        return $this->redirect($this->referer(array('action' => 'index')));
    }
}

$default がセットされていなければ、この関数はドメインのルート’/’をデフォルト値とします。

$local パラメータに true をセットすれば、ローカルサーバーに対するリファラURLを制限します。

Controller::disableCache()

ユーザーの使っている ブラウザ に対して、現在のリクエストをキャッシュしないように伝えるために使われます。 これはビューキャッシュとは違います。ビューキャッシュについてはあとの章で説明します。

これを使った時のヘッダは次のようなものを送ります。:

Expires: Mon, 26 Jul 1997 05:00:00 GMT
Last-Modified: [current datetime] GMT
Cache-Control: no-store, no-cache, must-revalidate
Cache-Control: post-check=0, pre-check=0
Pragma: no-cache
Controller::postConditions(array $data, mixed $op, string $bool, boolean $exclusive)

POSTされたモデルのデータ(HtmlHelperに互換性のある入力からのデータ)をモデルのfind条件にセットするための形式に変換ためのメソッドです。 この関数は、検索ロジックを構築する上でのショートカットとなります。 たとえば管理権限のあるユーザーは、どの商品を出荷する必要があるのかを知るために、注文を検索出来たほうがよいでしょう。 ここで、Orderモデルに基づくフォームを作るために、CakePHPの FormHelperHtmlHelper を使えます。 そうすると、コントローラのアクションはそのフォームからポストされたデータをfind条件を作るために使うことができます。:

public function index() {
    $conditions = $this->postConditions($this->request->data);
    $orders = $this->Order->find('all', compact('conditions'));
    $this->set('orders', $orders);
}

$this->request->data['Order']['destination'] が”Old Towne Bakery”であれば、postConditionsはその条件をModel->find()メソッドで使える配列に変換します。 この場合は、 array('Order.destination' => 'Old Towne Bakery') という形になります。

もし他のSQL演算子を使いたければ、それらの演算子を2つ目のパラメータに渡してください。:

/*
$this->request->dataは以下のような形式です。
array(
    'Order' => array(
        'num_items' => '4',
        'referrer' => 'Ye Olde'
    )
)
*/

// 'Ye Olde'を含んでいて、少なくとも4つの商品をもっている注文を探しましょう
$conditions = $this->postConditions(
    $this->request->data,
    array(
        'num_items' => '>=',
        'referrer' => 'LIKE'
    )
);
$orders = $this->Order->find('all', compact('conditions'));

3つ目のパラメータは、条件の結合になにを使うのかを指定することが出来ます。 ‘AND’, ‘OR’, ‘XOR’のような文字列です。

最後のパラメータがtrueで、$opパラメータが配列であれば、$opに含まれていない項目は、この関数から返ってくる条件には含まれなくなります。

Controller::paginate()

このメソッドはモデルから取得した結果をページングするために使われます。 ページサイズやモデルのfind条件などを指定出来ます。 paginateのより詳しい使い方は pagination セクションを参照してください。

Controller::requestAction(string $url, array $options)

この関数は任意の場所からコントローラのアクションを呼び出し、アクションからのデータを返します。 $url には、CakePHPの相対URLを渡します(/controllername/actionname/params)。 呼び出し先のコントローラのアクションに対して追加のデータを渡すためには、$options配列を指定してください。

ノート

描画されたビューを取得するために、 requestAction($url, array('return')); というようにoptionsに ‘return’ を渡して requestAction() を使うことができます。 注意してほしいのは、コントローラのメソッドから requestAction() で ‘return’ を使うと、scriptタグとcssタグが正しく動作しない原因となるということです。

警告

requestAction() をキャッシュせずに利用すると、パフォーマンスの低下につながります。 コントローラやモデルで使用するのは稀です。

requestAction() は(キャッシュされた)エレメントと組み合わせてよく使われます。 レンダリング前にエレメントに対してデータを取得するような場合です。 レイアウトの中に”最新のコメント”のエレメントを配置するサンプルを使ってみましょう。 まず、データを返すコントローラの関数を作ります。:

// Controller/CommentsController.php
class CommentsController extends AppController {
    public function latest() {
        if (empty($this->request->params['requested'])) {
            throw new ForbiddenException();
        }
        return $this->Comment->find('all', array('order' => 'Comment.created DESC', 'limit' => 10));
    }
}

requestAction() で実行したいメソッドは、実際に requestAction() からリクエストが発せられているかどうかをチェックするべきです。 そうしないと、そのメソッドはURLから直接からアクセスできるようになってしまいます。それは望ましくありません。

上記の関数を呼ぶための簡単なエレメントを作ったら:

// View/Elements/latest_comments.ctp

$comments = $this->requestAction('/comments/latest');
foreach ($comments as $comment) {
    echo $comment['Comment']['title'];
}

どこか出力したい場所にさっきのエレメントを配置できます。:

echo $this->element('latest_comments');

ここに書かれた方法では、エレメントが描画されると毎回、データを取得するためにコントローラに対してリクエストが作られ、データが処理されて結果が返ってきます。 したがって、不必要な処理を防ぐためにエレメントのキャッシュを使うのが良いでしょう。:

echo $this->element('latest_comments', array(), array('cache' => true));

requestAction() の呼び出しはキャッシュされたエレメントのビューファイルが存在してそれが有効な限り、リクエストの発行はしません。

加えて、 requestAction() はCakePHP形式のURL配列を引数に取ることが出来ます。:

echo $this->requestAction(
    array('controller' => 'articles', 'action' => 'featured'),
    array('return')
);

これは、 requestAction() の呼び出しが、パフォーマンスを向上できる Router::url() の利用を避けることが出来ます。 配列ベースのURLは次の1点を除いて HtmlHelper::link() で使うものと同じです。 その違いは、名前付きパラメータやGETで渡されるパラメータを使う場合、それらを2つ目の引数に指定して、適切なキーでラップしなければならないということです。 これは、 requestAction() が名前付きパラメータの配列(requestActionの2つ目の引数)を Controller::params 配列にマージして、名前付きパラメータに対して明示的に’named’というキーを付けないからです。 $option 配列で指定した追加の値は、リクエストされたアクションの Controller::params 配列の中で使えるようになります。:

echo $this->requestAction('/articles/featured/limit:3');
echo $this->requestAction('/articles/view/5');

上記の場合、requestAction() の配列は次のようになります。:

echo $this->requestAction(
    array('controller' => 'articles', 'action' => 'featured'),
    array('named' => array('limit' => 3))
);

echo $this->requestAction(
    array('controller' => 'articles', 'action' => 'view'),
    array('pass' => array(5))
);

ノート

配列のURLが文字列のURLと似ている他の部分とは異なり、 requestAction() はURLの扱い方が違います。

requestAction() で配列のURLを使う時は、リクエストされるアクションにおいて必要となる 全て のパラメータを指定しなければなりません。 これは $this->request->data のようなパラメータも含まれます。 必要な全てのパラメータを渡すことに加えて、名前付き及びGETパラメータも上記で見たように、2つ目の引数に指定しなければなりません。

Controller::loadModel(string $modelClass, mixed $id)

loadModel() 関数は、コントローラのデフォルトモデルまたはそれに関連づいたモデル以外のモデルを使う必要がある時に便利です。:

$this->loadModel('Article');
$recentArticles = $this->Article->find('all', array('limit' => 5, 'order' => 'Article.created DESC'));

$this->loadModel('User', 2);
$user = $this->User->read();

コントローラ変数

コントローラの変数とその説明については、CakePHP APIを確認してください。 http://api20.cakephp.org/class/controller.

property Controller::$name

$name 変数はコントローラ名がセットされます。 通常これは、コントローラが使うメインのモデルの複数形となります。 このプロパティは必須ではありません。:

// $name変数の使い方のサンプル
class RecipesController extends AppController {
   public $name = 'Recipes';
}

$componentsと$helpersと$uses

次に説明するコントローラの変数は、現在のコントローラの中でどのヘルパー、コンポーネント、モデルを使うのかをCakePHPに伝える役割をはたします。これらの変数はもっとも良く使われる変数です。 これらを使うことで、 $components$uses で与えられたMVCクラスはコントローラの中でクラス変数として(例えば $this->ModelName)、また $helpers で与えられたクラスはビューの中でオブジェクトへの参照として(例えば $this->{$helpername})有効になります。

ノート

それぞれのコントローラはデフォルトでこのようなクラスをいくつか持っていて、使える状態になっています。 したがって、コントローラではすべてを設定する必要はありません。

property Controller::$uses

コントローラはデフォルトで主要なモデルへアクセスできるようになっています。 RecipesControllerは $this->Recipe でアクセスできるモデルクラスを持っており、ProductsControllerもまた $this->Product にProductモデルを持っています。 しかし、 コントローラが $uses 変数に追加のモデルを指定して、それらが使えるようになっている時は、 $uses に現在のコントローラのモデルの名前も含めなければなりません。 これについては、下の方のサンプルで説明します。

コントローラでモデルを使いたくない場合は、 public $uses = array() とセットしてください。 これでコントローラを使うのに対応するモデルファイルが必要なくなります。

property Controller::$helpers

SessionComponent と同様に、HtmlHelperFormHelperSessionHelper はデフォルトで有効になっています。 しかし、 AppController$helpers を独自に定義している場合、 HtmlHelperFormHelper をコントローラで有効にしたければ、それらを $helpers に含むようにしてください。 このマニュアルの後ろにある、それぞれのセクションを確認して、これらのクラスについてよく詳しく学んでください。

追加で利用するMVCクラス達をどうやってCakePHPのコントローラに伝えるのかを見てみましょう。:

class RecipesController extends AppController {
    public $uses = array('Recipe', 'User');
    public $helpers = array('Js');
    public $components = array('RequestHandler');
}

これらの変数はそれぞれ、継承された値とマージされます。 したがって、たとえば FormHelperAppController で宣言されている他のクラスを、再度宣言する必要はありません。

property Controller::$components

components配列はコントローラで使う コンポーネント をセットします。 $helpers$uses のように、あなたのコントローラのコンポーネントは AppController のコンポーネントとマージされます。 $helpers のように、$components には設定を渡すことが出来ます。 より詳しくは コンポーネントの設定 を参照してください。

その他の変数

コントローラの変数の詳細については、 API ページで確認すれば、ここで説明した以外の他のコントローラ変数についてのセクションがあります。

property Controller::$cacheAction

cacheAction変数はフルページキャッシュの持続時間やその他の情報を定義するために使われます。 フルページキャッシュについてのより詳しい情報は CacheHelper のドキュメントを読んでください。

property Controller::$paginate

paginate変数は非推奨の互換性のあるプロパティです。 この変数を使って、 PaginatorComponent の読み込みと設定をします。 次のように、コンポーネントの設定を使うように修正することが推奨されます。:

class ArticlesController extends AppController {
    public $components = array(
        'Paginator' => array(
            'Article' => array(
                'conditions' => array('published' => 1)
            )
        )
    );
}