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テストケースの PHPUnit 3.7 への移行は、うまくいけばかなり苦痛の無い遷移となります。 しかしながら、PHPUnitと SimpleTest の間では、いくつかの既知の違いがあります。
SimpleTestとPHPUnitの間には数多くの違いがあります。 以下は一番頻繁に遭遇する相違点を挙げる試みとなります。
これらのメソッドはサポートされなくなりました。
PHPUnitが提供する静的なメソッドを使用してください:
setupBeforeClass
と tearDownAfterClass
。
これらのメソッドはSimpleTestのテストケース初期化の一部です。
start()
と end()
は置き換える必要がありません。
setUp()
と tearDown()
を用いて、 before()
と after()
を置き換えることができます。
以前は setUp
、 tearDown
、 startTest
、 endTest
がサポートされており、ほとんど同じものように見えるのに、場合によってはどちらか一方を使う必要があるなど、混乱を生じていました。
新しいCakePHPのテストスイートでは、 setUp
と tearDown
のみを使うことが推奨されています。
startTest と endTestメソッドはまだサポートしていますが、非推奨になりました。
getTests
メソッドはサポートされなくなりました。
変わりにフィルタを使うことができます。
WEBテストランナーは基本的な正規表現を指定することが出来るクエリ文字列引数を新しくとるようになりました。
この正規表現は実行するメソッドを制限するために使われます:
例 filter=myMethod
myMethod
文字列を含むテストのみが次のリフレッシュ時実行されます。
また、cakeのテストシェルは、メソッドをフィルタするのに -filter オプションをサポートします。
多くのアサートメソッドはPHPUnitとSimpleTestの間で僅かに名前が異なります。
出来る限り、 CakeTestCase
はSimpleTestのメソッド名へのラッパーを提供しています。
これらの互換性ラッパーは2.1.0で削除されます。
以下のメソッドに影響があります。
assertEqual
-> assertEquals
assertNotEqual
-> assertNotEquals
assertPattern
-> assertRegExp
assertIdentical
-> assertSame
assertNotIdentical
-> assertNotSame
assertNoPattern
-> assertNotRegExp
assertNoErrors
-> no replacement
expectError
-> setExpectedException
expectException
-> setExpectedException
assertReference
-> assertSame
assertIsA
-> assertType
いくつかのメソッドは引数の取り方の順番が違います。 これらを書き換えるときに必ず使用するメソッドをチェックしてください。
モックオブジェクトはPHPUnitとSimpleTestの間で劇的に違います。 この間の互換性のあるラッパーは存在しません。 モックオブジェクトの使用方法を書き換えることは辛い作業になることがありますが、移行の際にきっと次のTIPSが助けになるでしょう。 PHPUnit モックオブジェクト ドキュメントを用いて、自分自身で身につけることを高く推奨します。
以下の正規表現は複雑でないモックオブジェクトのエクスペクテーションを書き直すのに役立つでしょう。
expectOnce\(([^\)]+)\);
expects(\$this->once())->method($1);
expectOnce\(([^,]+), array\((.+)\)\);
expects(\$this->once())->method($1)->with($2);
expectAt\((\d+), (.+), array\((.+)\)\);
expects(\$this->at($1))->method($2)->with($3);
expectNever\(([^\)]+)\);
expects(\$this->never())->method($1);
setReturnValue\(([^,]+), (.+)\);
expects(\$this->once())->method($1)->will($this->returnValue($2));
setReturnValueAt((\d+), ([^,]+), (.+));
expects(\$this->at($1))->method($2)->will($this->returnValue($3));
PHPUnitが個々のテストケースとテストスイートをテストランナーで構成可能な要素として扱うことから、グループテストは削除されました。
グループテストをテストケースディレクトリの中に置いて、 PHPUnit_Framework_TestSuite
を基底クラスとして使うことが出来ます。
テストスイートの例は以下のようになります:
class AllJavascriptHelpersTest extends PHPUnit_Framework_TestSuite {
/**
* このスイートのためのテストの定義を組み立て
*
* @return void
*/
public static function suite() {
$suite = new PHPUnit_Framework_TestSuite('Js Helper and all Engine Helpers');
$helperTestPath = CORE_TEST_CASES . DS . 'View' . DS . 'Helper' . DS;
$suite->addTestFile($helperTestPath . 'JsHelperTest.php');
$suite->addTestFile($helperTestPath . 'JqueryEngineHelperTest.php');
$suite->addTestFile($helperTestPath . 'MootoolsEngineHelperTest.php');
$suite->addTestFile($helperTestPath . 'PrototypeEngineHelperTest.php');
return $suite;
}
}
TestManger
はグループテストにテストを追加するメソッドを持つことももうありません。
PHPUnitが提供するメソッドを使うことをお勧めします。