レジストリーオブジェクト

レジストリークラスは、指定されたオブジェクト型のロードされたインスタンスの、 作成および取得する簡単な方法を提供します。 コンポーネント、ヘルパー、タスク、およびビヘイビアーのレジストリークラスがあります。

以下の例ではコンポーネントを使用しますが、コンポーネントに加えて、ヘルパー、ビヘイビアー、 およびタスクに同じ動作を期待することができます。

オブジェクトのロード

オブジェクトはその場で add<レジストリーオブジェクト>() でロードすることができます。 例:

$this->loadComponent('Acl.Acl');
$this->addHelper('Flash')

これは、 Acl プロパティーと Flash ヘルパーをロードしています。 設定も同様に、その場で行なうことができます。例:

$this->loadComponent('Cookie', ['name' => 'sweet']);

提供される任意のキーと値は、コンポーネントのコンストラクターに渡されます。このルールの唯一の例外は、 className です。クラス名は、レジストリーのエイリアスオブジェクトに使用される特殊なキーです。 これは、クラス名を反映していないコンポーネント名を持つことができ、コアコンポーネントを拡張する際に 役立ちます。

$this->Auth = $this->loadComponent('Auth', ['className' => 'MyCustomAuth']);
$this->Auth->user(); // 実態は MyCustomAuth::user();

コールバックトリガー

コールバックは、レジストリーオブジェクトによって提供されていません。 アプリケーションのすべてのイベント/コールバックをディスパッチするために events system を使用する必要があります。

コールバックの無効化

以前のバージョンでは、コレクションオブジェクトは、コールバックを受けるオブジェクトを無効にする disable() メソッドを提供していました。 現在、これを実現するためには、イベントシステムの機能を使用する必要があります。 たとえば、次のようにコンポーネントのコールバックを無効にすることができます。

// Auth コールバックを無効化
$this->getEventManager()->off($this->Auth);

// Auth コールバックを再度有効化
$this->getEventManager()->on($this->Auth);